Skip to main content.

[戻る]


頭のメンテナンス

かつて某ブログで連載した文章です。

はじめに

最近、ものの名前がとっさに出てこなくて焦ったことはありませんか?
知っているはずの漢字が書けないことがありませんか?
なんとなく頭が鈍くなったような気がしませんか?

書店に行くと、「頭をよくするドリル」「脳を活性化させる本」といった感じの本をよく目にするようになりました。こういう本が売れているということは、「頭をもっとよくしたい」というニーズがそれなりに存在するからでしょうけれども、これはつまり、「どうも自分は頭の働きが鈍ってきたのではないか」と思っている人が多いことを示していないでしょうか。

機械は定期的にメンテナンスする必要があります。頭脳もメンテナンスしないと、どんどん性能は鈍くなっていきます。ただし、機械と頭脳の違うところは、「頭は使えば使うほど良くなっていく」ということです。「もうトシだからしょうがないな」とあきらめる必要はありません。また、生まれつきの優劣も大した要素ではありません。やり方次第で、何倍にも活性化できるのが人間の頭脳です。

このブログでは、実戦することで頭がちょっとよくなるかもしれない方法を紹介していこうと思います。どれも今まで自分が実戦してきた中で、そこそこ役に立ったかな、と思えるものばかりです。個人差もあるでしょうから効能を保証するものではありませんが、皆さんのお役に立てれば幸いです。

日々の回想

夜寝る前、横になってから、その日の出来事を回想します。朝起きたときから現在まで、何をしたか、何を見たか、どう感じたか、といったことを細かく思い出します。ただ、あまり悠長にしないで、10分程度で終わるように、テキパキとイメージしていきます。

効能:記憶力が良くなります。また、注意力が向上します。

名前

あなたの知人の名前を書き出してください。名字と名前を、正しい漢字で。漢字が思い出せなくても、辞書は引かないこと。知り合いが多い人は、プライベート、親族、会社、取引先などで絞り込んでもいいです。とにかく、できるだけ素早く、できるだけ多くの人の名前を紙に書き出してください。

効能:記憶力(ものを思い出す力)が良くなります。

書き出し訓練

大学生の頃、本を読んでも内容がなかなか頭に入らないのに業を煮やして考案した方法です。

何でも良いので、本(漫画は不可)と筆記具を用意します。なるべくなら読んだことがないか、内容があまり記憶に残っていない本の方がよいでしょう。それから、A4くらいの用紙も用意します。広告などの裏紙でかまいません。

次に、適当にページを開いて読み始めます。このとき、できるだけスピーディに読み進めるようにしましょう。できれば1ページ10秒以内くらいで(「読む」というよりは「字面を追う」という感じ。つまり、意識的に覚えようとはしないことがポイント)。

数ページ読んだところで本を置き、今読んだ部分で、記憶に残っている単語をすべて紙に書き出します。脳ミソを振り絞るようなつもりで、真剣に思い出してみましょう。

おそらく、最初のうちは、5~6個くらいの単語しか書き出せないのではないでしょうか?あまりに思い出せないのに驚くかもしれませんが、これを毎日数回繰り返していると、だんだんと書き出せる単語数が増えていきます。

書き出すのに時間がかかりすぎるくらい単語をたくさん覚えられるようになれば、記憶力も相当にアップしているでしょう。

効能:短期記憶力が高まります。また、注意力も向上します。

視野の拡大

普通の人の視野、とりわけ、文字を識別できる範囲というものは意外と狭いものです。試しに、本や新聞を目の前に広げ、どこか一点に視点を固定して、そのまま視点を動かさずに、上下左右どのくらいの範囲の文字を識別できるか確認してみてください。

以下でも左右方向の範囲が確認できます。★マークに視点を固定して、そのまま左右どのくらいの文字が識別できるか数えてみてください(文章に意味はないです)。

ちAとSしDはFきGく★HまJのKりLれZけXむ

左右それぞれ5~6文字程度も識別できれば上々だと思います。普段は視線を細かく動かしているから、あまり気にならないんですね。

このような視野は、意識して広げようとしていると、だんだんと広がっていきます。本や新聞の一点に視点をとどめ、そのまま周囲に意識を向けて、全体が目に入るようにしてみてください。本や新聞がなくても、歩きながら視野の隅々まで意識するような形でもいいでしょう。

こういったことを続けていると、だんたんと視野が広がり、一度に認識できる情報量を増やすことができます(自分はやったことがないのですが、速読法でもこういった練習があるそうです)。脳はより多くの情報を処理するようになるので、実際に頭もちょっとよくなるような気がします。また、東洋武術でもこういった修行があって、続けていると気配(殺気)を読めるようになるといいます。

効能:頭がすっきりして回転が良くなります

夢日記

夢を見ても、大半は忘れてしまうものですが、目覚めたばかりだとけっこう覚えていることもあります。そういった夢をノートに記録してみましょう。できるだけ詳細に。

やってみると分かりますが、自分の見た夢を文章として残すのはなかなか大変です。荒唐無稽なイメージを正確に書き表すために、ボキャブラリーを総動員する必要が出てくるかもしれません。自分にだけ分かるような簡潔な記述ではなく、他人に誤解されないレベルで書こうとすると、ほんのちょっとした夢でも多くの行数が必要になることでしょう。

その分、これを続けていると、文章力(表現力)が鍛えられます。普段文章を書く機会が少ない人ほど、おすすめです。毎日blogを書くような人には、あまり効果が実感されないかもしれません(^^;。

速聴

書店で本を買うと、よく「速聴」についての広告が入っていることがあります。また、速聴関連の書籍も何冊か見かけます。一冊を買って読んでみたところ、確かに速聴は頭の働きを高めるのに効果的だろう、という結論に達しました。だからといって、非常に高価な速聴を試してみるわけにもいきません。

で、それくらいパソコンソフトでできないかな、と思って探してみたところ、もっとも適切と思われるソフトがSpeedWave(聖徳)です。これを使うと、音声ファイル(MP3やWAV)の再生速度を最大12倍速まで調整できます。通常の再生では、高速に再生すると声が甲高くなってしまいますが、このソフトはそれも調整して聞き取りやすくしてくれます。さらには、アルファー波の生成までやってくれます。

再生速度を変えるソフトはいろいろ出ていますが、フリーのものでは再生速度が不十分だったり、操作性がイマイチだったりしますので、シェアウェアのこのソフトをおすすめします。

最初は3倍速でも聞き取れないかと思いますが、繰り返していると、だんだんとスピードの速い音声が聞き取れるようになってきます。それとともに、確かに頭の回転も上がってくるように感じられるでしょう。

効能:頭の回転が良くなり、意欲も湧いてきます。